ハラタケ属=agariko

 食用キノコ/manĝeblaj fungojでマッシュルーム/ĉampinjonoがある。この学名はAgaricus bioporus.これと同じ科に属するのにハラタケ/agariko というのがある。このagariko というのは属名で、日本ではハラタケなどを含む。2004年の北京であった世界エスペラント大会のディナー/bankedoベジタリアン向けのにはKampa agariko kun legomoj というのがあるが、実際はどういうきのこだったのだろう。ともあれ、エスペラントではagariko は普通の食べ物なので、これと語源が共通な「アガリクス(agaricus)」というのを聞いてもなんとも思わない。しかし、世の中の一部ではアガリクスがもてはやされているようだ。ここでいうのは、どうやらカワリハラタケ(学名:Agaricus blazei Murril)をさしているらしい。たしかにビタミンB,D,ミネラルが豊富に含まれているようだ。これが抗癌作用があるともてはやされた。ところが、それを製剤した製品のひとつについて、厚生労働省動物実験をしたところ、発癌性があると認められた、と話題になっている。広報資料はここ。なお、この広報資料では、この結果を一般のアガリクスについて広めるといった「風評被害」が生じることのないようにという注意書きがついている。