2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

変わり数詞

1月23日に代・数詞というのを書いたが、本来のエスペラントの数詞とは?標準的には次があげられる。 nul=0 unu=1 du=2 tri=3 kvar=4 kvin=5 ses=6 sep=7 ok=8 naŭ=9 dek=10 cent=100 mil=1000 ここで終わらないのが、本ブログ。 un' = 1 これは、体操の掛け…

エスペラント殺人事件(ロシア)

日本のテレビドラマとか推理小説では、「xx殺人事件」という標題が多い。だれかが「エスペラント殺人事件」を書いてくれないか。。。と思っていたら、ロシアで出たらしい。三夜連続放映の「カザローザ(Casarosa)」という、物語中の歌手の名前をとった番組…

数独=sudoko

カテゴリー4,7とは、「数学パズル」に対してのもの。。。 わたしは知らなかったのだが、1986年に日本で発明されて、世界中にひろがっているパズルに、「数独(すうどく)」というのがあるそうだ。日本語の説明は、たとえばここ。9x9のマス目のいくつか…

文学座の劇「エスペラント」と賢治の詩

今年の3月25日〜4月9日に、東京都の信濃町にある文学座アトリエという小劇場で、文学座の劇「エスペラント」が上演される。この公演案内のページはここ。これについて、日本エスペラント学会の掲示板を見ると、同学会の会員は入場料が割引になることが書…

キシリトール=ksilitolo

アルコールの一種で、ガムに入っていて、虫歯予防によいといわれる甘味料がksilitolo/キシリトール。この語は、1971年出版のエスエス辞典Plena Ilustrita Vortaro (PIV)に入っていたが、その当時、訳語を聞いてもピンとくる人は少なかったろう。今ではガムの…

般若心経(はんにゃしんぎょう)

「エスペラントに訳された経典のリスト」というのがJapana Budhana Ligo Esperantista/日本仏教エスペランチスト連盟のサイト内にある。このリストでは、一部のものがそのままリンクされていて読める。ここで、「般若心経」は6作品がリストされていて、内2…

-uと-usの心理学

エスペラントの文法の話。動詞の語尾-uは、学校英文法の用語で「imperativo/命令法」ということがあるが、「volitivo/意志法」といったほうがわかりやすい。話し手(=わたし)の強い意志を表しているからだ。 Ni iru. / 我々は行こう=我々は行くべきだと、…

空間と時間

表題はspaco/空間 と tempo/時間 とものものしいが、その両方を意味する基本語をならべてみたまでである。ただ、日本語を「かな」/「漢字」にはっきり分けたので、和語のレベルでの「うしろ」対「あと」の区別などが目立つかと思う。 spaco longa: mallonga …

窓とウィンドウ(ズ)

建物で、壁に空いているのが fenestro/ 窓 である。昔、パソコンは、ekrano/ 画面に向かって、例えばdokumento/ 文書を書いていれば、それだけの作業で、終わってどこかにしまう、といった指示を画面に1行書いて、だんだん画面が下までいっぱいになると、次…

小・犯罪用語集

体が痛めつけられるのはいやなので、いわば経済犯のみにしよう。「小犯罪」とは限らない。 krimo / 罪 ŝtelo / 盗み、窃盗 domŝtelo / 空き巣ねらい poŝoŝtelo / すり rabado / 強盗、強奪 これについてはおもしろい(?)話がある。オランダに本部がある世…

早口言葉

エスペラントでは「早口言葉」のことを、langtordilo(舌をひねる道具)とか、langtordaĵo(舌をひねったもの)とかいう。このエスペラントのページがここ。21文あるうち、1つだけ引用させてもらう。 Ŝi, ŝue starante, senŝeligas ŝosojn. (彼女は爪先立ち…

エスペラント詩人 William Auld

William AULD(ウィリアム・オールド、1924生まれ)は、現存するエスペラント詩人としてはもっとも知られている人と思う。Nobel-Premio/ノーベル賞の候補にもなったことがある、とのことだ。イギリスのスコットランド人であり、略伝は上記のサイト。インター…

3原色=3 primitivaj koloroj

Koloro/色であるが、人のretino/網膜には3つの波長の光に特によく反応するしくみがあるらしい。そこで、人の感じる色は3 primitivaj koloroj/3原色の組み合わせで、何でもできる、といわれる。この3色は、光を自ら出すもの(テレビやパソコンのモニターな…

ハラタケ属=agariko

食用キノコ/manĝeblaj fungojでマッシュルーム/ĉampinjonoがある。この学名はAgaricus bioporus.これと同じ科に属するのにハラタケ/agariko というのがある。このagariko というのは属名で、日本ではハラタケなどを含む。2004年の北京であった世界エスペラン…

Yas-istemo講義記録

エスペラント関係のブログでは、学習中の方のもの、エスペラント会のものなどいろいろあるが、その内で、エスペラント講師を務めている方のものを紹介したい。Yasさんという方で、「啓蒙と前戯-klerigo kaj preludo-はったり人生観とかYasクラスのポイントな…

アボカド=avokado

南米原産の果物であるが、日本ではかなりのところ「アボガド」と呼ばれていた。最近は「アボカド」である。これはエスペラントでも avokado. スペイン語のahuacatあたりから広まったといわれている。実はこれはnahuatla lingvo/ナワトル語というaztekoj/アス…

日本語の表記法

日本語を書き表す文字には漢字と仮名があり、さらにローマ字表記にはこれこれの変化形があり・・・といったことを外国のエスペランチストに説明するのはけっこう大変である。そんなときに役に立つのが、ISSIEこと石田 諭司による次の一連のページ。 la ortog…

縮尺=skalo

ここに、建物の形まで見える市内地図と、アジア大陸を1枚に描いた世界地図があったとする。どちらが大縮尺で、どちらが小縮尺の地図だろうか。正解は市内地図が大縮尺、世界地図が小縮尺なのだが、逆に思った人もいらっしゃるでしょう。 では、urba mapo/市…

ビートルズのImagine

トリノ・オリンピックの開会式で「イマージン(Imagine)」が歌われたとか。ここで、このザ・ビートルズ(The Beatles)の曲のエスペラント訳については2つを確かめることができた。 Imagine / Imagu Manuel Pancorbo訳。 Imagine / Imagu Cez訳 William Auld…

中国の王朝名

中国の固有名詞のエスペラント表記は、時代や立場によりいろいろあるようだ。代表的なものに、 1987年のEsperanto-Ĉina Vortaro のエスペラント字母28文字を使う表記、 最近のEl Popola Ĉinioがとっているpinjino/ピンインをもとにした表記(子音はそのままQ…

自転車用語集

エスペランチストのサイクリング愛好家の団体にBiciklista Esperanto-Movado Internacia (BEMI)がある。ヨーロッパが中心で、世界青年エスペラント大会(IJK)がヨーロッパ内であると、そこへのサイクリングキャラバンなどを企画している。そのウェブサイト内…

鉱業は第何次産業?

industrio/産業の分野を大きく3つに分けることは広くおこなわれている。しかし、日本でふつういう分類と、エス・エス辞典PIVが示している分類=英語でひいた米国の分類が一部ことなるようだ。まずは一致している範囲で。 ◎la primara sektoro / 第1次産業 …

NGO=NRO,NPO=NPO

◎IRO 世界にあるいろいろな組織、特に国際的な組織の内には、各国政府が主体となっているものがあり、「政府間組織」(英語でIntergovernmental Organization, IGO)がある。エスペラントではInter-Registara Organizo, IROという。国連とかユネスコがそうで…

三段論法=silogismo

ソルチョさんのブログへのコメントで使ったので、もう少し厳密に。silogismo/三段論法とは、次のような論理的な展開方法。 maĵora premiso / 大前提 (Ĉiuj homoj devas morti. / 全ての人は死ぬ運命にある) minora premiso / 小前提(Nu, Sokrato estas hom…

たぬき=niktereŭto

狸(タヌキ:学名Nyctereutes procyonoides)は日本人にはなじみ深いが、西洋ではほとんど知られていない。procionhundo(直訳すると「アライグマ・イヌ」)と呼ばれることもあるが、日本人が学名から広げたと想像するniktereŭtoがよく使われる*1。もっとも、「…

狂言=noa komedio

狂言は、能楽(noo)の幕間から発して独自の発展をとげた。このエスペラント表現にはkjogenoを推す人もいたが、島谷剛(しまたに・たけし)はこれを noa komedio(直訳すれば「能の喜劇」)としていくつかの作品を翻訳し、仲間とともに公演もしてきた。その成…

スケートとスキー

1月20日のブログ「冬季オリンピック」のうちで、3.スケートと 6.スキーについて,もう少し種目の表現を見ていこう。なお、既存文献にはなくて私が考案した語はイタリックにする。 ●glitkurado / スケート rapid-sketado / スピードスケート en 400-metra kur…

2007年横浜の世界大会

2007年8月4〜11日に、横浜市の国際会議場パシフィコ横浜を主会場にして、La 92a Universala Kongreso de Esperanto / 第92回世界エスペラント大会(略称92a UK)が開かれる。http://www.k4.dion.ne.jp/~uk2007/ から入って、その案内が見られる。皆様もぜひご…

鼻濁音の「か゜」

日本語では、というべきか、関東以北では、というべきか、「かれが来た」というときの「が」は鼻濁音で発音し、「画家」の「が」とは異なる。これを「か゜」と表して区別することも一部では行われているようだ。 エスペラントでは鼻濁音はなく、karega とい…

iom 駄 ŝerco

日本語とエスペラントで同音になることを使ったしゃれ、というのは日本人エスペランチストしかわかる人がいないので、公式のエスペラント行事では使うべきではない。。。とは思いつつ、まじめ一方な会場の雰囲気をなごませるために言ってしまった経験のある…