オランダ(ポルダー、風車)

 オランダ/Nederlandoは土地が低い国で、実は国名の内のNederは「低い」に相当するそうである。そこでは海に伸ばして堤防を作り、中を干拓して土地を作ってきた。このような土地をポルダー/polderoという。このpoldero については、自らポルダーに住むオランダのエスペランチストW.F.Pilgerさんの開設したNederlando kaj la Maro ...というページに歴史、構造などが詳しい。オランダといえば「風車小屋」が有名だが、ふつうこの語はventmuelejo といわれる。厳密にいえば「vento=風」を動力とする「mueli=粉をひく」ための「ejo=所」であり、もともと小麦粉をつくるところであった。しかし、このポルダーでは、干拓し、締め切った土地の水を排水するための動力装置として使われた。それでも、風車というと(使用目的にかかわらず)muelejo というようになった、とのことである。上記のページにはmuelejo-vico (風車列)として、1風車で1.5〜3メートルづつ水をあげる風車が4つつながり、あわせて6mの高さに水を上げる設備の絵が出てくる。
 なお、アンデルセン/H.C.Andersenの短編に「風車小屋/La ventmuelejo」というのがあり、このページで読める。