『エスペラント日本語辞典』(付録より)

 すっかりごぶさたしました。
 日本エスペラント学会から「エスペラント日本語辞典」が出ました。ここでは、その「付録」のうちの2つについて述べたいと思います。

「主な略語一覧」

 辞書の本文にも略語が収録されていますが、それも含め、さらにそれ以外の略語も含めて紹介してあります。
特徴の一つは、適宜「用例」も載っていることでしょう。atm に je la 10-a atm とあるのは、日本語の「午前10時」にひかれて je atm 10-a とはしない、ということを示しています。もう一つは、エスペラント文のなかでもつかわれる、国際的なとりきめの略語がイタリックの見出し語で示されていることです。たとえば、単位のkW とか、書籍のISBN とかです。

「主な国名一覧」

 この特徴の一つは、最近のエスペラント誌などでも見られる国名、通貨名のISOコードが示されていることでしょう。たとえば、日本に対するJP は、メールアドレスの最後にもあらわれるし、オリンピックなどでは、日本がJPNと3文字で表されます。日本円に対してはJPYが使われます。なお、ユーロが入って、だいぶ通貨の種類はへりました。