8言語

『エスペラント日本語辞典』(付録より)

すっかりごぶさたしました。 日本エスペラント学会から「エスペラント日本語辞典」が出ました。ここでは、その「付録」のうちの2つについて述べたいと思います。 ●「主な略語一覧」 辞書の本文にも略語が収録されていますが、それも含め、さらにそれ以外の…

人称代名詞 ni, vi

最近、ブログでエスペラントの基礎単語や文法の解説をいくつかみかけた。そこで、私も・・・ 会とか、会社とかいう組織の立場で書いたり言ったりするとき、 ni 弊社、当社、当市、当会。。。 vi 御社、貴社、貴市、貴会。。。 例えば、姉妹都市(エスペラン…

EUと作業言語=laborlingvo

国際的な言語問題などについて話題にすると、「oficiala lingvo/公用語」というのと「laborlingvo/作業言語」というのが出てくる。前者はなんとなくわかったような気になるが、後者(英語でworking language)とはなんだろうか。 Nitobe-centro por lingva de…

naturismo とは。。。

naturismo、「自然主義」と訳すのが適当だろうが、どんな考えか。そして、そのやり方を実践する人である naturisto、「自然主義者」とは。。。実はいろんな考えがある。その代表的なものをあげる。 ●言語学で これと対照的なのがskemismo(図式主義)であり…

falsaj amikoj (偽の友)

言語教育の分野で「falsaj amikoj(偽の友)」ということが言われる。二つの言語で、同じか似た単語だが、別な意味をもつ場合をいう。これに惑わされないように、ということ。 その意味では、「kata(猫の)」対「肩(かた)」なども入るが、普通は似た系統の…

空間と時間

表題はspaco/空間 と tempo/時間 とものものしいが、その両方を意味する基本語をならべてみたまでである。ただ、日本語を「かな」/「漢字」にはっきり分けたので、和語のレベルでの「うしろ」対「あと」の区別などが目立つかと思う。 spaco longa: mallonga …

早口言葉

エスペラントでは「早口言葉」のことを、langtordilo(舌をひねる道具)とか、langtordaĵo(舌をひねったもの)とかいう。このエスペラントのページがここ。21文あるうち、1つだけ引用させてもらう。 Ŝi, ŝue starante, senŝeligas ŝosojn. (彼女は爪先立ち…

日本語の表記法

日本語を書き表す文字には漢字と仮名があり、さらにローマ字表記にはこれこれの変化形があり・・・といったことを外国のエスペランチストに説明するのはけっこう大変である。そんなときに役に立つのが、ISSIEこと石田 諭司による次の一連のページ。 la ortog…

iom 駄 ŝerco

日本語とエスペラントで同音になることを使ったしゃれ、というのは日本人エスペランチストしかわかる人がいないので、公式のエスペラント行事では使うべきではない。。。とは思いつつ、まじめ一方な会場の雰囲気をなごませるために言ってしまった経験のある…

七十年前の書簡体

1月18日の本ブログで岡本好次が1935年に「新撰和エス辞典」を出したことを記した。この辞典自体いろいろとおもしろいが、今日はそこの「付録」をとりあげる。発行当初は日本の軍隊の階級のエスペラント表記といったのがあったようだが、戦後の版では消えてい…

あさひの「あ」のエスペラント版

アルファベットを読むとき、単にa, bo, co...では聞き取りにくいことがあるので、日本語なら(昔の電報時代から)あさひの「あ」などといってきたように、言うことがある。具体的にはどうか。。。次のLiterumaj alfabetojのページにいろいろな人の考案した案…

日本語起源のエスペラント(2)-1933

●1933年収録の単語 12月25日の本欄の続きである。「エスペラント/Esperanto-Lernanto」誌の1933年3月号で、岡本好次(おかもと・よしつぐ)が「エス語へ入った日本語」を書いている。そこに取り上げられたのは13語でありエスペラント辞書に入った経緯などが考…

擬音ガラガラ、ゴボゴボから

エスペラントの単語にも、どう見ても、いやどう聞いても擬音から発したと思われるのがある。 gargari / うがいする・・・いかにものどをガラガラする感じ。 gorĝo / のど(喉)・・・これものどを水が通る音から来ている感じ。 そして、次の語もそうである。…

特殊記号の読み方

●句読記号/interpunkciaj signoj 例えば「!」という記号をなんと読むのか・・・といった時には"La signoj de Askio (ASCII)" というページを見るとよい。ただし、そこに出てくるのが唯一ではないので、少しメモ。「#」にdiesoをあてていますが、これは音楽の…

豪州英語辞典

民族語−エスペラントの辞典やそのサイトは多数あるが、ここにかわりだねを紹介しよう。オーストラリア・ニュージーランド特有の英語表現をエスペラントで解説した"Austaralian and New Zealand Esperanto Dictionary" である。特有といってもいろいろあるの…

動物の鳴き声

こちらの「探語帳」の案内をコメントで載せさせていただいている始まりはnilさんが擬音語・擬態語の辞典のことを書いている。そこまではおよばないが、エスペラント(など各国語!)のオノマトペということで、動物の鳴き声についてのサイトを紹介してみよう…

日本語起源のエスペラント

これについては、最近いくつかのブログで展開があったので、それらを紹介しよう。 ヴィクトリア0358の日記の2005-10-27記事 エスペラントな日々の2005-11-28から12-05までの記事 これらの記事の元となった単語は、Vikipedioの次から取られたものが多い: Jap…