アイヌのユーカラ
口承文学として有名なアイヌの神謡集ユーカラであるが、そのエスペラント訳"Ainaj Jukaroj"が1979年に出版された。その内の一部が北海道エスペラント連盟の「アイヌ神謡集」サイトに出ている。ページとしては「アイヌ語・日本語対訳ページ」か、「アイヌ語・エスペラント対訳ページ」の形をしている。次の3作品である:
- 狐が自ら歌った謡「トワトワト/Vulpo sin prikantis "toŭa toŭa to"」
- 獺が自ら歌った謡「カッパ レウレウ カッパ/Lutro sin prikantis "kappa reŭ"」
- 沼貝が自ら歌った謡「トヌペカ ランラン/Perlostro sin prikanti "Tonupeka ranran"」
そして、エスペラントによる、アイヌ語についての解説がつづいている。
このユーカラにあっては、擬音語が入るのが特徴的なので、上記の最初の作品のはじめ数行のエスペラント訳を紹介しておわりにする。「/」が本来は行を変えるところである。
Toŭa Toŭa to / Unu tagon mi eliris / al marbordo serĉi manĝon, /tra gruzejo mi kuradis, toŭa toŭa to /...