EUと作業言語=laborlingvo

国際的な言語問題などについて話題にすると、「oficiala lingvo/公用語」というのと「laborlingvo/作業言語」というのが出てくる。前者はなんとなくわかったような気になるが、後者(英語でworking language)とはなんだろうか。
 Nitobe-centro por lingva demokratio/(仮称)言語民主化のためのニトベ・センターのサイトの解説記事からひろってみよう。*1

 英語、チェコ語デンマーク語、エストニア語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語スペイン語、イタリア語、アイルランド語(2007年から)、ラトビア語、リトアニア語、マルタ語、オランダ語ポーランド語、ポルトガル語スロバキア語、スロベニア語、スウェーデン語。

  • 作業言語:

 規約では、公用語は作業言語、つまり、EUでの討論などの作業につかわれるはずだが、実際上の意味は、会議中に通訳がいない場合に通用する言語のことをさす。EUでは、ほとんどの場合英語だが、ときにフランス語やドイツ語のこともある。

*1:ここでNitobe とあるのは、新渡戸稲造を記念したものであり、彼が1920年代にLigo de Nacioj/国際連盟に対して「エスペラント」を言語問題解決の手段として提案したことにちなんでいる.